木津和紙（京都府木津川市の伝統工芸）｜トラクラ！－日本の誇る伝統工芸

京都府木津川市木津和紙

木津和紙とは

木津和紙（きづわし）は、京都府木津川市で生産される伝統的な和紙の一種です。この和紙の起源は古く、江戸時代から続いているとされています。木津和紙は主に「本和紙」と呼ばれる種類で、質の高い手すき和紙として知られています。
木津和紙の特徴としては、強度があり、柔らかくてしなやかであることが挙げられます。また、独特の風合いと美しい白色が賞賛され、書道や印刷、絵画などさまざまな用途に利用されています。特に書道においては、墨との相性が良く、書き味が優れているため多くの書道家に愛用されています。
木津川市の自然環境、特に清流や豊かな植物資源が、良質な和紙作りに寄与しています。原材料としては、コウゾ（別名：越前コウゾ）やミツマタなどの植物が使用され、手作業によって丁寧に製造されます。
最近では、木津和紙の魅力を広めるための活動も行われており、観光やワークショップを通じて多くの人々に親しまれています。伝統的な技法と現代のデザインを融合させた新しい商品の開発も進められており、今なお進化を続ける工芸品となっています。