トラクラ-日本の伝統工芸を探る旅-

京都府 京都市山科区 京焼・京絵具

京焼・京絵具とは

京焼(きょうやき)・京絵具(きょうえぐ)は、京都府京都市を中心に発展した伝統的な陶芸と絵具の技術で、特に江戸時代からの歴史があります。
京焼:
京焼は、主に茶道具や食器、装飾品などを中心とした陶磁器の一種です。特徴としては、高い透明感と美しい釉薬(うわぐすり)があり、特に「赤絵」や「青絵」と呼ばれる装飾技法が有名です。京焼は、手作業での成形や絵付けが重視されており、一つ一つに職人の技が込められています。
京絵具:
京絵具は、陶磁器や絵画に用いる絵具で、特に色彩の美しさと発色の良さが特徴です。主に陶磁器に施される釉薬や絵具として使われており、仏像や襖絵、屏風絵など、幅広い芸術作品に使用されることがあります。これらの絵具は、鉱石や植物から抽出され、手作りで調合されることが多いです。
京焼・京絵具は、伝統的な技術や美意識が色濃く反映されており、現在でも多くの職人がその技を受け継ぎ、国内外で人気を集めています。観光客にとっては、工房見学や体験教室も行われており、伝統工芸を身近に感じることができる貴重な機会となっています。

京焼・京絵具の歴史

京焼は、京都で生産される陶器の総称で、16世紀から行われています。特に、京絵具は色鮮やかな絵柄で知られ、茶道具や花器などに用いられています。江戸時代には、贅沢品としての地位を確立し、茶道文化と密接に結びつきました。

京焼・京絵具の現状

現在でも多くの工房が存在し、伝統を守りつつ新しいデザインや技法を取り入れた作品が制作されています。観光客向けの体験教室も多く開かれており、若い世代にも人気があります。